妖術と邪術は {ヨーロッパ・妖術・邪術}
ヨーロッパにおいて16世紀から17世紀にかけて、いわゆる「魔女狩り」が盛んに行われた。
魔女というのは、なにか超自然的な方法で他人に害を与えるとされる女性のことである。
呪術によって他人を病気にさせ、あるいは危害を与えるとされた者の多くが女性であったことは明らかであるが、なかには男性もいたので、魔女という語はかならずしも適切でない。
呪術によって他人を病気にさせたり、危害を与えることができるという信仰はヨーロッパに限らず、前述のインディオそのほか多くの伝統社会にみられ、呪術を用いたと非難される者が女性である社会も少なくないが、なかには、アフリカのルグバラLugbaraのようにつねに男性である社会もある。
したがって、こういう現象を広く比較してみるためには、魔女という語は適切でない。
文化人類学では妖術師とか邪術師という語のほうが用いられることが多いし、しいて日本語にせず、英語のウィッチwitchという語がそのまま使われることもある。
アフリカのアザンデの人々の間では、ある人のもっている神秘的な霊力が働き、その人に意図がなくても、他人に憎しみやねたみを感ずると、相手の人に災いをもたらすと信じられている。
そのような一種の心霊作用は妖術witchcraftといえよう。
このほかに意図的に他人に災いを与えるために行う呪術の観念がある。
このように妖術と邪術の区別はアザンデの人々が行っているのであって、伝統社会において、両者の区別が明白になされていない所も多く、アザンデの人々のいうような邪術の信仰があって、無意図的な心霊作用を意味する妖術の観念の欠如している社会もしばしばある。
ここで注意しなければならないのは、ヨーロッパの妖術の観念と、アザンデのそれとの相違である。
前者の場合にはキリスト教神学とともに科学思想が存在していたわけで、両文化の観念体系という脈絡を離れて妖術を論ずることはできない。
魔女というのは、なにか超自然的な方法で他人に害を与えるとされる女性のことである。
呪術によって他人を病気にさせ、あるいは危害を与えるとされた者の多くが女性であったことは明らかであるが、なかには男性もいたので、魔女という語はかならずしも適切でない。
呪術によって他人を病気にさせたり、危害を与えることができるという信仰はヨーロッパに限らず、前述のインディオそのほか多くの伝統社会にみられ、呪術を用いたと非難される者が女性である社会も少なくないが、なかには、アフリカのルグバラLugbaraのようにつねに男性である社会もある。
したがって、こういう現象を広く比較してみるためには、魔女という語は適切でない。
文化人類学では妖術師とか邪術師という語のほうが用いられることが多いし、しいて日本語にせず、英語のウィッチwitchという語がそのまま使われることもある。
アフリカのアザンデの人々の間では、ある人のもっている神秘的な霊力が働き、その人に意図がなくても、他人に憎しみやねたみを感ずると、相手の人に災いをもたらすと信じられている。
そのような一種の心霊作用は妖術witchcraftといえよう。
このほかに意図的に他人に災いを与えるために行う呪術の観念がある。
このように妖術と邪術の区別はアザンデの人々が行っているのであって、伝統社会において、両者の区別が明白になされていない所も多く、アザンデの人々のいうような邪術の信仰があって、無意図的な心霊作用を意味する妖術の観念の欠如している社会もしばしばある。
ここで注意しなければならないのは、ヨーロッパの妖術の観念と、アザンデのそれとの相違である。
前者の場合にはキリスト教神学とともに科学思想が存在していたわけで、両文化の観念体系という脈絡を離れて妖術を論ずることはできない。
update:2010年02月23日
